2020.03.30

イノベーションを生むための”安心安全の場”とは?

前回のブログでもお話しましたが、
わたしたちは知らず知らずのうちに、
自分の興味のある方向へと相手に質問をすることで、
会話をコントロールしてしまうことがあります。

 

(前回記事→→→改めて、人の話を『聴く』とは?

 

自分の興味のある方向へと会話を
コントロールしてしまうような
“クローズド・クエスチョン”を使って
しまうと、なんとなくうわべの会話に
なってしまい、深い話をできなくなってしまいます。

 

たとえば、相手がこんな状態だったとします。

 

目の前に取り組まなければいけないことがあるのに、
なんだか気が進まないな…と思っています。
なぜかというとその裏には、
過去に似たことに取り組んだ際、
誰かに嫌がらせを受けたという、
苦い思い出がありました。
いわゆるトラウマのようなものですね。
トラウマのようなネガティブなエピソードがバックグランドにあるから、
目の前にある、取り組まないといけない事に対して、気が進まない…。

 

こういうことって、誰しも経験があるかと思います。
もし会話が、相手の持っている深いところにまで及んだら、
このトラウマにたどり着けるかもしれません。
そうすると、どんな会話ができるでしょうか?
前向きに取り組めるように、言葉をかけてあげられるかもしれません。
またはトラウマを取り除く方法を、一緒に考えることができるかもしれません。

 

相手の持つ深いところの話が聴けると、その先にあるのは、
「一緒に未来を考えていくことができるようになる」という
前向きなコミュニケーションです。
これこそが組織にとって大切なのだと思います。

 

職場でどんなことでも言い合うことができ、意見を出し合えるような

“安心安全の場”

ができたら、
意見やアイディアもどんどん浮かんでくるのではないでしょうか。

 

また、実は良い意見を持っているのに、
「こんなことを言ったら否定されるのではないか、反対されるのではないか」
というように、自信がなく発言できずにどんどん委縮してしまう…
こんなことも、なくなっていくと思います。

 

心がオープンで「どんなことでもOK!」という状態のとき、
発想も豊かになってアイディアもたくさん浮かんでくるのだと思います。
そんなときこそ、前向きな改善や新しい企画など、組織ではイノベーションが起こります。

 

これからの時代、目まぐるしい変化に積極的になり、適応していかなければ、
企業というのは立ち行かなくなっていくように思います。
そんな時代の中で、この職場、この仲間と共に成果を挙げていきたいと願い、
“安心安全の場”を創ることができたら、組織は発展し続けるのではないかと思います。