2026.08.27社員が動き出す組織のつくり方
社員が動き出す組織のつくり方 #02 社員の不満を聞いたら、組織が壊れかけました
こんにちは!株式会社スマレボ代表の米澤です。
新シリーズ「社員が動き出す組織のつくり方」。
第2話のテーマは、少しドキッとするタイトルです。
「社員の不満を聞いたら、会社が壊れかけました」
これは、決して大げさな表現ではありません。
私自身が、過去に実際に経験したことです。
組織を良くしたい。
社員の本音を聞きたい。
現場の声を大切にしたい。
そう考える経営者やリーダーは、とても多いと思います。
その想いは本当に大切です。
けれど、ひとつ気をつけなければならないことがあります。
それは、「社員の不満をただ聞くだけでは、組織は良くならない」ということです。
良かれと思って、不満を聞いたら
スマレボを始めたばかりの頃の私は、組織を良くするためには、まず社員の不満をしっかり聞くことが大切だと思っていました。
「何に困っていますか?」
「どんな不満がありますか?」
「会社のどこを変えたらいいと思いますか?」
そうやって、一人ひとりの声を丁寧に聞いていきました。
もちろん、悪いことをしているつもりはまったくありません。
むしろ、社員のため、会社のため、組織を良くするために必要なことだと思っていました。
ところが、結果は思っていたものとは違いました。
不満を聞けば聞くほど、社員の中に「何でも言っていいんだ」という空気が広がっていきました。
本音が出ること自体は、とても大切です。
けれど、聞き方を間違えると、社員の意識は「どうすれば良くなるか」ではなく、「会社の悪いところを探す」方向へ向かってしまいます。
気づけば、社員が“会社を良くする仲間”ではなく、「会社に物申す評論家」のようになってしまったのです。
不満の奥には、本音がある
ただし、不満そのものが悪いわけではありません。
不満の奥には、必ず何かがあります。
もっと働きやすくしたい。
ちゃんと見てほしい。
頑張りを分かってほしい。
このままではいけないと感じている。
表に出てくる言葉は、時にきつく聞こえるかもしれません。
「会社は何も分かっていない」
「上司が聞いてくれない」
「どうせ言っても変わらない」
でも、その奥には、まだ諦めきれていない想いが残っていることがあります。
本当にどうでもいいと思っている人は、何も言わなくなります。
不満が出るということは、ある意味では、まだその組織に期待しているということでもあります。
だからこそ大切なのは、不満をそのまま受け取って終わることではありません。
その奥にある、本当はどうなってほしいのかを一緒に見つけていくことです。
聞き方を変えると、社員の意識が変わる
スマレボでは、社員の声を聞く時に、ただ「不満は何ですか?」とは聞きません。
「今、仕事をする上で困っていることは何ですか?」
「どうなれば、もっと働きやすくなると思いますか?」
「そのために、会社ができることは何だと思いますか?」
「そのために、自分にできることは何だと思いますか?」
ポイントは、不満で終わらせないことです。
「嫌です」「困っています」「変えてほしいです」で止めるのではなく、
「では、どうなれば良いのか」
「そのために何が必要なのか」
「自分には何ができるのか」
という未来の方向へ、一緒に言葉を進めていく。
他責ではなく自責、当事者意識で考えるようにしていくことが大切です。
この問い方を続けていくと、最初は会社への不満だったものが、
「自分たちの職場を良くするにはどうしたらいいか」
という問いに変わっていきます。
ここで初めて、社員の声は組織改善の力になるのです。
社員の声には“翻訳”が必要です
社員の声は、組織にとってとても大切なものです。
でも、取り扱いを間違えると、組織を傷つけてしまうこともあります。
不満をそのまま広げれば、空気は重くなります。
誰かの言葉をそのまま別の誰かに伝えれば、人間関係がこじれることもあります。
だからこそ、社員の声には“翻訳”が必要です。
その言葉の奥にある本当の課題は何か。
個人の感情なのか、組織全体の問題なのか。
今すぐ対応すべきことなのか、時間をかけて整えるべきことなのか。
スマレボは、社員の不満をそのまま代弁するのではなく、組織が前に進むための言葉に変えていきます。
不満は、組織が変わる入口になる
社員の不満を聞くことは、怖いことです。
できれば聞きたくない言葉もあるかもしれません。
耳が痛いこともあると思います。
でも、不満が出てきた時は、組織が壊れる合図ではありません。
本当は、組織が変わる入口なのです。
大切なのは、その不満を責め合いに使わないこと。
誰かを悪者にする材料にしないこと。
そして、「どうすれば良くなるか」という未来の問いに変えていくことです。
スマレボは、社員の不満を聞き出して終わる研修ではありません。
現場の本音を受け止め、経営者の想いとつなぎ、社員が自分ごととして動き出す組織づくりを伴走しています。
うちの会社に当てはまるかもと思われた経営者・管理職の方。
一度お話をしてみませんか?
次回は、「「働いてくれている」と思う会社に、人は残る」
というテーマで、現場の声を組織改善につなげる“通訳”の役割についてお伝えします。

