2026.05.16スマレボストーリー
スマレボストーリー【確立編】#8 (最終話)自走する組織の行き着く先。過去の苦い経験とメソッドの真髄
こんにちは スマレボ代表の米澤です。
「マインド」が整い、「DX」によって業務が効率化され、自ら課題を解決するようになった教育機関のスタッフたち。
自律自走し始めた組織は、驚くべきスピードでさらに高いステージへと進化していきました。
自ら「会社の重要課題」に挑むスタッフたち
自分たちの身近な課題解決に自信を持ったスタッフたちは、「VOKR(※)」というフレームワークを使い、より高い目標を自ら設定して活動するようになりました。
その頼もしい姿を見た武田社長は、ある日私にこう言いました。
「米澤さん、会社としての『重要課題』も、彼女たちに任せてみようと思うんです」
それは例えば、経営直結のテーマや、大手競合他社が手を出したがらない「学生へのサポート」をいかに組織の強みに変えるか、といった全社的な課題でした。
かつては「会社は何もしてくれない」と不満を漏らしていたスタッフたちが、今では経営視点を持ち、会社の未来を本気で語り合うようになったのです。
学生を巻き込むまでに成長した「楽しむ力」
やらされ感ではなく、自分たちで考えて実行する。その結果、あるチームでは、学生たちを巻き込んで地域の課題を話し合う「学生会議」というユニークなプロジェクトまで自主的に立ち上がりました。
スタッフも学生も、授業の枠を越えて生き生きと楽しんで参加しています。
高い資格取得(成績向上)という本来の目的に加え、こうした人間味あふれる独自の取り組みを通じて、より価値の高い学校へと成長しました。スタッフと学生の関わりが深まり、その取り組み自体が「この学校は素晴らしい」と、外部からも高く評価されるようになったのです。
スマレボメソッドの成り立ちと「過去の苦い経験」
なぜ、彼らはここまで劇的に変われたのでしょうか。
私は、単に「研修をして職場の雰囲気が良くなりました」で終わらせたくありません。業務効率が上がり、業績という「成果」に繋がってこそ、初めて意味があると考えています。
そのために、心(マインド)を整え、仕組み(VOKRやDXなど)を構築し、両輪で回していく「スマレボ式人財育成メソッド」を確立しました。
私がここまで「現場の心」と「仕組み」にこだわる背景には、決して忘れることのできない「過去の失敗」があります。
私がまだトップ営業として会社員で働いていた30代の頃。会社で突然経営会議が行われ、そこに外部の中小企業診断士がやってきました。そして、現場の意見を聞くこともなく「利益が出ていないので、あなたたちの給与を下げます」と一方的に通達してきたのです。
最前線で顧客を開拓し、売上に責任を負ってきた私たちは、猛反発しました。
「私たちがどれだけ苦労して売上を作ってきたと思っているんですか!」
怒りに任せて会社を辞めた私は別会社を立ち上げ、あろうことか、担当していた太い顧客をすべて新しい会社の契約に切り替えて独立したのです。その後、私のような人が次々と出てきて、元の会社は倒産してしまったそうです。
当時の私は、「現場を分かっていない会社が悪い」と本気で思っていました。しかし後年、経営者として様々な学びを深める中で、私は自分のしたことの「傲慢さ」に気づき、深く恥じました。何かのせいにしていただけで、すべては自分の未熟さが招いた結果だったのです。
私は、倒産後に飲食店を営んでいた当時の元社長を探し出し、店に謝罪に行きました。
「自分のことしか考えておらず、本当に申し訳ありませんでした」と泣きながら頭を下げる私に、元社長もまた、涙を流してこう言ってくれたのです。
「来てくれて本当に嬉しい。……あの時、僕もみんなの気持ちを分かってあげられていなかったからな」
源泉は「社長の愛」
人が動くのは、完璧なルールや、数字ではありません。「自分のことを見てくれている」という、人と人との血の通った『愛』と『信頼関係』です。
今回の教育機関の改革がなぜ成功したのか。
それは、武田社長が「社員が悪い」と他責にせず、「私が見てあげられていなかった」と自責で受け止め、社員の可能性を信じ抜いたからです。
社長のその『愛(源泉)』があったからこそ、メソッドが機能し、組織は蘇りました。
中小企業の経営には、様々な困難が伴います。
しかし、経営者の想いが本物であれば、組織は必ず変わります。
スマレボはこれからも、経営者の皆様の想いに寄り添い、共に輝いて働けるステージを創造してまいります。
長きにわたり「確立編」をお読みいただき、本当にありがとうございました!
※VOKRとは
「Vision(ビジョン)」を起点に、「Objectives(目標)」と「Key Results(主要な結果)」を設定する目標管理手法です。会社が目指す大きなビジョンと、個人の日々の業務をリンクさせる、ワクワクしながら成果を出すためのボトムアップ型の仕組みです。
