2026.02.23スマレボストーリー
スマレボストーリー【確立編】#2 涙と笑顔のコンテスト。そして「自走する組織」へ
こんにちは スマレボ代表の米澤です。
前回、関東エリアの販売サービス企業様で、事務職から接客職へと転換することになった女性スタッフたちが、迷いの中で「お客様係5箇条」を自分たちの手で作り上げたお話をしました。
最初は「しぶしぶ」始まった接客への挑戦でしたが、マインドが整い始めた彼女たちに、会社は次なる成長のステージを用意しました。
それが、全社を挙げて行う「接客スキルコンテスト」の開催です。
「公開処刑」のようなプレッシャー
このコンテストは、接客マナーや商品知識、そして実践的なロールプレイングを競い合う大会です。
審査員には社長をはじめとする役員がズラリと並び、多くの同僚たちが見守る前で、たった一人で接客を披露しなければなりません。
「いらっしゃいませ!」
緊張で声が震える。笑顔が引きつる。普段ならできることが、張り詰めた空気の中では頭が真っ白になる。
導入当初、彼女たちにとってこのコンテストは、まさに恐怖でしかありませんでした。
「なんでこんな恥ずかしいことしなきゃいけないの?」
「順位をつけられるなんて嫌だ」
会場には、そんな重苦しい「やらされ感」が漂っていました。
あの子の笑顔が、プロの魂に火をつけた
しかし、回を重ねるごとに、会場の空気が変わり始めました。 きっかけは、ある一人のスタッフの姿でした。
その年のコンテストで見事優勝を果たした彼女は、名前を呼ばれた瞬間、満面の笑みで喜びを爆発させました。
「ずっと、この日のために練習してきました…本当に嬉しいです!」
その本気の姿を見た他のスタッフたちの心に、火がついたのです。
「あの子に負けて悔しい」
「来年は、絶対に私が優勝したい」
彼女たちの中に、「プロとしてのプライド」と「健全な競争心」が芽生えた瞬間でした。それからは、誰も「やらされている」とは言わなくなりました。コンテストは「嫌な仕事」から「輝くためのステージ」へと変わったのです。
「教えられる側」から「教える側」へ
スタッフの意識が高まると同時に、組織の形も進化していきました。 以前は、各店舗に女性スタッフは1人か2人。上司は男性の店長だけで、細かい身だしなみやメイクの指導までは行き届かないのが現状でした。
「現場のことは、現場の女性たちが一番よく分かっている」
そこで私は、優秀な成績を収め、リーダーシップを発揮し始めたスタッフを「主任」に登用することを提案しました。
現在、4名の女性主任が誕生しています。 彼女たちの成長ぶりは、私の想像を遥かに超えていました。
ある日、彼女たちからこんな提案がありました。
「米澤先生、今度のコンテストの試験問題、私たちが作ってみました」
「後輩の指導のために、自主的に勉強会を開こうと思います」
かつて、私にメイクや言葉遣いを一から教わっていた彼女たちが、今では自分たちでマニュアルを改訂し、後輩を指導し、コンテストの運営にも関わるようになったのです。
誰かに言われたからやるのではなく、自分たちで基準を作り、自分たちで高め合う。
組織が完全に「自走」し始めた瞬間でした。
スマレボ人財育成メソッドの「確立」
今、その企業の店舗に行くと、そこには自信に満ちた笑顔でお客様を迎える彼女たちの姿があります。
お客様からのアンケートには、「接客が素晴らしい」「笑顔に癒やされた」というお褒めの言葉が絶えません。
かつて「派手なネイル」や「自己流の対応」が当たり前だった場所は、今や業界でもトップレベルの接客品質を誇るチームへと変貌を遂げました。
コンテストの審査員席で、堂々と後輩を指導する主任たちの姿を見ながら、私は心の中で小さくガッツポーズをしました。
「もう、私の出番はなさそうですね」
コンサルタントにとって、これほど嬉しい「失業」はありません。 人は、環境と仕組み、そして「あり方」が変われば、ここまで輝ける。
この成功事例は、スマレボのメソッドが確立されたことを証明する、大きな自信となりました。
さて、次回からはもう一つの集大成。 経営理念はあるけれど、組織の中身はカオス状態だった「ある教育機関」の改革物語です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
