2025.07.31スマレボ創業ストーリー
#5 「あなたはいくらを目指しているんだ?」 ~自分の価値を教えてくれた、ある経営者の言葉~

こんにちは。株式会社スマレボ代表の米澤です。
前回は、不動産営業の素人集団だった女性チームが、わずか半年でトップチームに駆け上がった奇跡の物語をお話ししました。
今回は、その裏で同時進行していた、もう一つの重要な出会いについてお話しします。
私のコンサルタントとしての覚悟を決めさせ、自分の価値を教えてくれた、ある経営者との忘れられない出来事です。
全ての出会いは、未来に繋がっている
創業当初の私は、とにかく必死でした。
「100人の経営者に会う」という目標を立て、ご縁を求めてがむしゃらに行動してきた日々。
その中で、一見すると「この出会いは何に繋がるのだろう?」と感じるようなご縁も少なくありませんでした。
今回お話しする、屋上緑化などを手掛ける会社の社長との出会いも、そうした中でいただいたご縁の一つです。
しかし、この出会いこそが、私の事業を法人化へと加速させる大きな転機となったのです。
「君はなんで起業したんや」「今、どんなことしてるんや」じっくりと私の話を聞いてくださっていた社長が、おもむろにおっしゃったのです。
「今、新規開拓部隊でリーダーになった女性がおるんや。話をちょっと聞いたってくれへんか」
「それはねぇ、200件営業したとは言わないんですよ」
すぐにその女性リーダーを呼んでいただき、直接お話を伺いました。
彼女が任されたのは、社長肝いりで始まったばかりの「屋上緑化」を提案する新規事業チーム。しかし、その内情は想像以上に深刻でした。
メンバーは様々な部署から急遽集められたメンバーで、中には彼女より一回りも二回りも年上の男性社員もいる状況。これではチームが一つにまとまらないのも無理はありません。
そして、追い打ちをかけるように、リーダーである彼女自身もプレイングマネージャーとして新規顧客を開拓する方法が分からないまま、途方に暮れていたのです。
「今まで、何件くらい営業したんですか?」
「200件くらい営業しましたがダメでした…」
「どの段階で断られたのですか?その中で直接会って提案できたのは何件?」
「ほとんど電話の段階で断られてしまい。会えたのは1件か、2件です…」
それを聞いて、私ははっきりと自分の意見を伝えました。
「それはねぇ、200件営業したとは言わないんですよ。会って提案して、そこからが本当のスタート。『会う』ところまでだったら、私がお手伝いできます。飛び込みもテレアポも、全部教えることができます」
私の言葉に、リーダーの表情がぱっと明るくなりました。
そして、彼女自身が社長に「ぜひ米澤さんのサポートをお願いしたいです」と伝えてくださったのです。こうして、私は正式にコンサルティングの依頼をいただくことになりました。
「そんな覚悟で、仕事をするつもりか!」
再び社長室に呼ばれた私に、社長が尋ねます。
「ところで、あなたはいったい1日いくらを目指してるんだ?」
当時はまだ個人事業主で、契約実績も1件のみ。2件目の契約のチャンスに、私は思い切って答えました。
「はい。1日5万円で、お受けいたします」
すると、社長は叱咤するかのように、怒った口調でこう言い放ったのです。
「1日5万円やったら、1か月20日間働いても月100万円にしかならんやないか! 私は、あなたを安く叩いて使おうとは思っていない。目指すのであれば、最低でも1日10万円と言わなあかんやろ!!」
社長の強く厳しい言葉が「そんな覚悟で、この仕事をするつもりか」と、問われているように私の胸に深く突き刺さりました。
ただ優しいだけではない。本気で私の成長を願い、プロとしての気概を問うてくださっている。その厳しさの奥にある、計り知れないほどの愛情と期待に、私は身が震える思いでした。
こんな言葉をかけてくださった経営者は、後にも先にも、この社長ただ一人です。
この一言が、私の腹を決めさせました。
一人のコンサルタントとして、本気でクライアントに向き合う。その覚悟の証として、個人事業主ではなく、会社を設立し経営者としての道を目指すことを決意したのです。
そして、この時期、大きな挑戦となる2014年から始まる「ホテルの経営」の話が持ち上がっていたのです。
その突然の挑戦にどう立ち向かっていったのか。私の物語は、まだまだ続きます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。